越の誉




創業は江戸の戯曲家・十返舎一九が柏崎の町を歩いた江戸時代後期、文化11年。
北国街道の宿場町、北前船の日本海沿岸の要の港として栄えた柏崎では、江戸時代初期より製塩業が盛んになり、原酒造創業家「原家」は、その塩を煮炊きする鍋や釜などの鋳型の製造・修理を請負う鋳物師屋(いもじや)であった。

創業者・原幸太郎はこの家業を妹に譲り、酒造業を始めたという記録が残っている。
昭和47年、日中国交正常化に際し、時の内閣総理大臣田中角栄は北京で開かれた記念晩餐会に同社の秘蔵酒もろはくを携え乾杯のお酒として使用される。
平成17年には「越の誉大吟醸」が関東信越国税局酒類鑑評会最優秀賞(首席第一位)受賞するも、平成19年に中越沖地震により被害を受けるが、永年の人材育成と設備投資が実を結び、これ以来全国新酒鑑評会、関東信越酒類鑑評会に於いても県内トップの成績を納めて今日に至る。
二つの仕込み蔵を有し、清澄蔵は石黒杜氏、和醸蔵は平野杜氏が酒造りの陣頭に立ち競い合っている。
原酒造株式会社/新潟県柏崎市

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