※雪中梅美守純米吟醸 2025年8月再入荷しました
雪中梅美守純米吟醸は、酒蔵がある三和区塔の輪(美守)産の「越淡麗」・「五百万石」を純米大吟醸規格の50%まで磨いて醸された純米吟醸酒。
発売当初は淡麗辛口系のティストでしたが、2024年春からテイスト変更され、白桃や白ワインのような爽やかさを伴った華やかな香りが印象的です。
口当たりは、スッキリさの中にも甘酸っぱさが感じられ、キレの良い味わいになりました。
以前の味わいよりも、よりモダンなトレンドな味わいで、冷たく冷やして味わってください。
丸山酒造場の所在地、新潟県上越市三和区塔ノ輪は、縄文時代の古窯跡が残る東頸城丘陵の西端に位置し、古くは夷守(ひなもり)郷と呼ばれた地域です。
隣接して「五公(いざみ)」という郷もあり、この地が大和王権と蝦夷との境界地域であり辺境の共生圏であったことを伺わせます。
雪中梅純米吟醸 美守(ひだもり)は地域の古名を冠し、地元・塔ノ輪産の「越淡麗」を50%まで磨き、蓋麹仕込みで醸された美酒。
蔵元のキヤッチフレーズ、「美しい三和の恵みに感謝して」と、まさに醸造地のドメーヌ(区画)にこだわった純米吟醸酒です。
越後の冬。空は鈍色の雲に覆われ、日本海側特有の重く湿った雪が降り積もります。
その暗く重い冬と雪の中を耐え抜いて、馥郁たる香をまとって花を咲かせる梅は、
雪国に春の兆しとよろこびを感じさせる象徴的な樹木です。
早春は、蔵人たちにとっても、晩秋からの長い間、手間暇をかけた酒造りが一段落つく季節。
植物が冬の間に春の支度を整えるように、蔵人も搾り上がりや半年後の熟成を見据えて、
連日連夜、丁寧に仕事を積み重ねて行きます。
厳しい季節を耐え抜く勁さと、しずかであふれるような春のよろこび。
地道で高度な仕事の先に、「一酌、千憂を散ず」旨い酒が出来上がります。
待ちわびた春の訪れを告げる梅の花のように、飲み手の皆様を、和ませる酒でありたいと願います。
冬の丸山酒造場・「本蔵」
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